わた (綿)
学名 |
Gossypium arboreum var. obtusifolium (G.arboreum var.indicum, G.nanking) |
日本名 |
ワタ |
科名(日本名) |
アオイ科 |
日本語別名 |
ナンキンワタ・ナンキンメン、チャメン(茶綿) |
漢名 |
鈍葉樹棉(ドンヨウジュメン, dùnyè shùmián) |
科名(漢名) |
錦葵(キンキ,jĭnkuí)科 |
漢語別名 |
鷄脚棉 |
英名 |
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2007/10/08 薬用植物園 |
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2023/02/18 薬用植物園 |
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辨 |
ワタ属 Gossypium(棉 mián 屬)には、世界の熱帯・亜熱帯に約49-55種がある。
そのうち、次の4種を栽培する。
キダチワタ(モクメン・インドワタ) G. arboreum (樹棉・中國棉・木本鷄脚棉)
インダス・デルタ原産、インド・東南アジア・中国・朝鮮・日本・アフリカで栽培。2倍体
『中国本草図録』Ⅶ/3223
ワタ(ナンキンメン・ナンキンワタ) var. obtusifolium(var.indicum, G.nanking;
鈍葉樹棉・鷄脚棉) 中国・タイ・インド・日本で栽培
アカバナワタ var. rubicundum
カイトウメン(シーアイランドワタ・ピマメン) G. barbadense (海島棉・木棉・離核木棉;
E.Sea-island cotton) 南米北西部原産、USA南部・西インド諸島で栽培、
エジプトワタはこの改良品種。4倍体。
シロバナワタ(アジアメン・アジアワタ) G. herbaceum (草棉・亞拉伯棉・小棉)
中央アジア原産、西アジア・インドで栽培。2倍体 『中国本草図録』Ⅶ/3224
キヌワタ(リクチメン・アプランドワタ) G. hirsutum (陸地棉・高地棉・大陸棉;
E.Upland cotton)
メキシコ・グアテマラ原産、北アメリカ・ペルー・インド・アフリカで栽培。4倍体
ワタ属植物の作付面積のうち90%以上を占める。
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アオイ科 Malvaceae(錦葵 jĭnkuí 科)については、アオイ科を見よ。 |
訓 |
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説 |
日本・中国・タイ・インドで栽培。繊維が褐色。 |
誌 |
中国では、次のものの根を綿花根と呼び、種子を綿籽(メンシ,miánzĭ)と呼び薬用にする。 『全国中草葯匯編』上/813-814
キダチワタ(モクメン・インドワタ) G. arboreum (樹棉)
シロバナワタ(アジアメン・アジアワタ) G. herbaceum (草棉)
キヌワタ(リクチメン・アプランドワタ) G. hirsutum (陸地棉)
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『大和本草』木綿に、「綿布ハ異國ヨリ近古ワタル、其種子ハ文祿年中ニ來ル、朝鮮ニハ洪武二十二年大元ヨリ種來ル由。東國通鑑ニイヘリ、木綿ナキ時ハ貧士賤民皆麻布ヲカサ子テ寒ヲフセク、近世木綿ノ種ワタリテ南北トモニ土地ニ宜シク市民寒苦ヲマヌカル」と。 |
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